2023 ふぁん1月号
新年あけましておめでとうございます。
組合員の皆様並びにご家族の皆様がご健勝で新年を迎えられましたことをお慶び申し上げますとともに皆さま方の努力が報われる一年でありますようご祈念申し上げます。また、日頃より農協運営に対しましてご理解とご協力をいただき心より感謝申し上げます。
さて、昨年もコロナ禍のなか一年が始まり、北京オリンピックの感動が冷めやらぬ前にロシア軍によるウクライナ侵攻という今の時代とは思われない侵略戦争が起き、世界の穀物・肥料・原油の流れが止まり価格は暴騰してしまいました。日本が直接ロシアやウクライナと取引をしていなくても、これらの国の世界への影響力を思い知らされたところです。
長期化する戦争のなか、円安も相まって配合飼料・肥料などの生産資材の高止まりは酪農・畜産の当地域を直撃し、そのうえコロナ禍と物価上昇による牛乳乳製品消費の落ち込みにより、脱脂粉乳などの在庫積み増しが酪農経営を一層厳しいものにしました。配合飼料高騰の中良質な粗飼料の確保が大切なところでしたが、一番草の収穫は天候不順で刈り遅れとなり、栄養価も低いものとなりました。2番草はまずまずのものが収穫できましたが、1番草が悪いことは如何ともしがたく、配合飼料を増やすこともできずに、乳量は減り益々厳しい経済状況になってしまいました。
しかし、悔やんでばかりはいられません。反省するところは反省をし、人の話を聞き入れなければならないことは聞き入れ、改善するところは改善をして、人と牛の健康を維持しながら前を向いて酪農経営を継続していかなければなりません。乳価・補給金・集送乳調整金が上がり、希望の光が見えてくることを期待して我慢して耐えていくしかありません。今が底です。これ以上、下がることはありません。前を向いて大きく手を振ってみんなで歩みましょう。早い人、遅い人、色々な人がいますが、一歩ずつ足を前に出せば必ずポジティブな世界にたどり着くと思います。
最後になりましたが、本年が組合員皆様はじめ地域にとって良い年でありますようご多幸とご健勝をご祈念申し上げまして新年のご挨拶といたします。