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2023 ふぁん9月号

 1番草の収穫は早かったものの2番草は作業が遅れ、品質は良くないものとなりました。1年を通して良い粗飼料を収穫するのはなかなか難しいものです。しかし1番草は良いものが収穫できたので期待しています。

 4月からの加工原料乳価は10円、8月からの飲用乳価は10円から各々上がりましたが、乳量が落ち込んでいる現状で組勘に反映されていないことは少し気がかりです。7月ぐらいから生乳の道外移出が前年対比で少し増えているようですが、消費が伸びているというより酷暑による乳量の減少によるもので、9月以降の燃料代や電気代などの物価上昇を考えると消費の伸びを期待することは難しい状況です。もう少し乳価が上がらないと酪農家の経営は苦しいままです。食料安全保障の観点からも生乳として長期保存が出来ないことなど、消費者の理解と子供たちへの食育活動をしっかり取り組んでいく必要があります。そのためにも、乳質を含めて消費者に安心・安全を届けられるように我々も努力しなければなりません。頑張るぞ!