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2024 ふぁん1月号

 新年明けましておめでとうございます。

 組合員の皆様並びにご家族の皆様がご健勝で新年を迎えられましたことをお慶び申し上げますとともに、今年こそは皆様方の我慢と努力が報われる1年でありますようにご祈念申し上げます。また、日頃より農協運営に対しましてご理解とご協力をいただき心より感謝申し上げます。

 さて、昨年はロシア軍によるウクライナ侵攻が泥沼化して長期化するなか、突然10月にパレスチナによるイスラエル攻撃に端を発した戦闘状態は、中東だけでなく世界を巻き込んでの大惨事となり、ウクライナ情勢も含めて一部の国の利益のために国連が機能不全となり、未だに収拾のつかない事態となっています。世界の混乱の中で、日本の円安と物価高は一向に収まる気配はありません。円安によるインバウンド需要の回復はあるものの、日本経済の回復は遠いものとなっており、物価高は世界共通の状況ですが、先進国の中で日本だけが中小企業の経営難などもあり、給料が上がらず個人消費は低調なままです。

 牛乳・乳製品の消費も例外ではなく低調ではありますが、生産抑制と夏の猛暑での乳量の減少により、積み増ししていた脱脂粉乳の在庫は少しずつ減少して5万トン代前半ほどになっています。これも北海道の酪農家の皆さんが出口対策に拠出しているからこその状況であり、6年度の目標数量はバター需要を見込んでの1%増の403万トンとすることができたと思います。制限のある中ではありますが生産抑制から増産への舵を切ることとなりましたが、肥料・飼料など生産資材の高騰するなか、各々の経営での余裕のある中での増産を考えていただきたいと思います。あまり無理をすると増産しても経営が逆に悪化してしまう場合もありますので、自分の経営に合ったやり方を見つけていただきたいと思います。今年の乳価は1月から昨年の最高値よりも高い乳価で始まっていますので、生産資材高騰のなかですが粗飼料の品質なども含めると昨年よりは経営環境は良いと考えますが、もう少し個体販売価格が上がってもらえるとありがたいところです。

 最後になりましたが、本年が人にも牛にも過ごしやすい気候であり皆様方のご多幸とご健勝をご祈念申し上げて年頭の挨拶といたします。