ふぁん 2021年3月号
今年は124年ぶりに2月2日が節分で3日が立春でしたが、立春を過ぎても寒い日が続きました。例年以上のシバレに苦労されたと思います。
さて、コロナ禍で年明けには11都府県に非常事態宣言が出され、10都府県では3月まで延長となりました。さらに開催の是非を巡り世論が二分する中、オリンピック組織委員会会長の森氏の発言が、国内だけでなく海外でも大きな波紋を呼びました。当初は謝罪会見で事態の収拾が図れると考えたのでしょうが、ボランティアやスポンサーの反発を受け会長交代劇となりました。政財界、スポーツ界と多方向に精通する人かもしれませんが、そもそもオリンピック精神にそぐわない考えの持ち主だったようです。大きなお金が動き商業化してしまったことでオリンピックを開催することが目的となり、本来の“ありかた”を放棄してしまったように見えます。我々の周りにもこのようなことがあるような気がします。初心に返り本来の”ありかた”を取り戻す努力をしなければと考える日々です。
ふぁん 2021年2月号
12月の寒さでしっかり凍結してからの降雪となり、今年度の牧草への影響が懸念されます。次年度の補給金は据え置きということで決着し一安心したところですが、配合飼料価格は1月から大きく値上がりとなり、乳価を押し上げていた入札もなさそうなことから、乳価が据え置きとなったとしても個体価格の上げ要素もなく、酪農経営に及ぼす影響は今のところマイナス要素しか見当たりません。皆さんは気を引き締めて経営に励んでください。
さて、コロナウイルスの猛威はとどまるどころか再拡大している状況です。一年以上経過しているせいか、国民の緊張感が昨春のようになっていないことが気がかりです。皆さんの農場に病気やウイルスを入れない、持ち込まないを再確認し、非常事態に対してしっかりと備えてください。寒い中での作業となりますが農作業事故にはくれぐれも気を付けていただくようお願い致します。ネガティブな話になりましたが、今年が良い年になるようメリハリをつけてポジティブに参りましょう。
ふぁん 2020年12月号
11月に入りコロナウイルス感染症が北海道で感染拡大するなか、札幌市だけでなく釧路地方でも猛威をふるい始めました。怖がってばかりはいられませんが、絶対に農場内に持ち込まない・持ち込ませないようにしていただきたいと思います。
先日、農林水産省畜産部との来年度予算概算要求についての意見交換がウェブ会議で行われました。コロナウイルスの影響でウェブ会議やウェブ面接の機会が増え、十分このやり方で対応できると感じていたところでしたが、このときは表情の変化やこちらの気持ちを画面越しに伝える難しさを改めて痛感しました。敵もさるもので我々の意見に淡々と答え、はぐらかされる状況のまま時間切れとなり、何ともストレスのたまる会議となりました。直接会っての会議であれば、納得がいかなければ後からでもじっくり話し合いができますが、今回はウェブ会議の限界を感じるひとコマでした。今後はウェブでできることはウェブで行う時代になっていくと思いますが、色々考えさせられる出来事でした。
ふぁん 2020年11月号
10月に入り釧路管内でのコロナウイルス感染症のクラスターが発生。じわじわと危険度が増してきたように感じますが、皆さんはこれまで以上に十分対策を講じていることと思います。
さて、今年の収穫作業も終わり、牧草やデントコーンの質・収量ともにまずまずのものとなりました。必要な乳量を確保するには十分なものと考えます。これから令和3年度の乳価、予算要求と交渉が行われますが、個体価格の下落、とりわけF1価格は3分の1ほどに落ち込み、厳しい状況となっています。脱粉やバター、チーズなど積み増ししている在庫の処理も課題となっています。全道的に乳量が伸びている中、それ以上に問題視されているのがクリスマス需要期後の取り組みです。この非需要期をどのようにして乗り切るかが最も重要になります。乳業メーカーの協力のもと酪農家、農協、ホクレンが一致団結して向かわなければ、消費者の理解を得ることはできません。この難局を乗り切るために、我々は万全な対策を講じなければなりません。
組合長のちょっと言わせて(10月号)
お盆を過ぎて涼しくなりこのまま秋に向かうと思いましたが、台風の影響もあり9月になって真夏のような暑さがやってきました。湿度も高く不快感は大きかったものの、幸い牛への影響は限定的でありました。さて、9月に安倍首相が退陣し新たに菅内閣が発足しました。新内閣の目玉対策に規制改革とデジタル化がありますが、何をどこまでするのかまだ先は見えません。政府には改革でも我々にとっては改悪でしかないこともあり得るので、注視していかなければなりません。野上新農林水産大臣は菅首相に近い人物で若手のホープと言われているようですが、農林水産業に関する手腕は未知数です。農林水産業のためにしっかりと仕事をしていただきたいと思います。北海道の議員からは橋本議員以外、副大臣にも名前がなかったことは寂しい限りですが、農林水産省内で畜産部から畜産局へ格上げがされ酪農・畜産が重要視されることは望ましいことです。菅内閣が日本経済、日本農業を盛り上げてくれることを期待したいと思います。
組合長のちょっと言わせて(9月号)
8月に入っても涼しい日が続いていましたが、お盆前にすさまじい暑さに見舞われました。わが町で30℃を超えることはそうありませんが、正味3日間ほどでしたので牛へのダメージはそれほどひどくなかったと思います。危惧した夕立もなく、乾草を収穫した人も多かったのではないでしょうか。一方、都府県では梅雨明けとともに40℃を超える猛暑日が続きました。あまり見なれない言葉を見つけたのでご紹介します。「水中毒」と「ペットボトル症候群」です。水中毒とは過剰な水分摂取によって低ナトリウム血症の状態になること。人は1日に約2,5ℓの水分が必要といわれていますが1時間以内に1ℓ近く飲むのは避けたほうがいいようです。ペットボトル症候群とは清涼飲料水ケトーシスとも言われ、清涼飲料水などを大量に飲み続けることで起こる急性の糖尿病です。糖分を10%程度含む清涼飲料水を1か月以上、毎日1,5ℓ以上飲んで起こるそうです。何事もほどほどが肝要。皆さんもお気を付けください。
組合長のちょっと言わせて(8月号)
1番草の収穫作業は皆さん苦労されていたと思いますが、昨年ほどではないものの一昨年よりは良いものが収穫ました。2番草収穫まで少し気を休められる期間かと思います。さて、生乳の需給が危ぶまれた6月を何とか乗り切ったものの、本州への移送が増えています。処理しきれない事態から足りない状態への急展開。コロナウィルスが終息するまではこのような状態が繰り返される可能性があり、業界全体で備えておく必要があります。まずは自分の農場にウィルスを持ち込まない、入れない方策を取っていただきたいと思います。一方で大雨の驚異もあります。先日は線状降水帯といわれる発達した雨雲が九州や四国、中国、東海地方を襲い、多くの犠牲者を出す甚大な被害をもたらしました。北海道も自然災害のリスクは年々増しているように思いますが、私たちはいい草を収穫して健康に牛を飼うしかありません。ただ本音をいえばGoToキャンペーンで首都圏からあまり人がきてほしくないなぁ~。
ふぁん6月号掲載
桜の花も例年より早く咲きその後の気温が上がらないこともあり長い間桜の花を楽しむことができました。
春作業も順調に進み町に放牧風景が広がる良い季節になりましたが、北海道にはコロナウィルス第2波の脅威が襲い、喜んでばかりもいられない状況が続いています。昨年の粗飼料の状態もあり乳量のほうは順調に推移しています。
この状況は道内全域のことであり、例年通りであれば6月に乳量のピークを迎えます。コロナウィルスの影響で完全に需要が戻るわけではありませんが、学校も徐々に再開され、給食用の牛乳も動き出しました。
例年であれば牛乳の需要期を迎えますが、インバウンド需要や外食需要が戻ってこない状況では、6月が需給の正念場になるのではと思っています。
ホクレン、中央会、各農協、乳業メーカーがワンチームになって乗り越えなければなりません。
組合員の皆さんも「牛乳をもう1杯」を合言葉に、ここを乗り越えるべく需要のさらなる掘り起こしをお願いします。
自分の必要な乳量を確保しましょう。がんばるぞぉ!
2020年 ふぁん 5月号
3月の温かさが続くことを期待しましたが、4月に入り気温が上がらない日が続いています。一方コロナウイルスの脅威にも寒さを感じます。首都圏で猛威を振るい政府が非常事態宣言を出しましたが、北海道は沈静化してきたのではと期待していました。
しかし第2波が押し寄せる状況になり、再度札幌市とともに連休明けまでの緊急事態宣言が出されました。これは感染が増えている札幌市だけの話ではなく、北海道全体で考えなければならないことです。コロナウイルスの脅威はすぐに取り払われることはなく、沈静化までには長い時間がかかると思われます。ここは我慢くらべ。負けるわけにはいかない我慢くらべです。密閉・密集・密接を避けるためにも不要不急の外出はなるべく避けてください。それが自分の家族を守り経営を守ることになります。
1か月、2か月ではなく長期にわたる可能性もありますが、みんなで立ち向かっていかなければなりません。自分一人ぐらいいいだろうと思ったら負けです。皆さん一緒に戦いましょう。
2020年 ふぁん 4月号
3月に入り大雪と大雨が立て続けに襲来し、交通網に大きな混乱を与えました。とりわけ大雨では数日間国道や鉄道が止まってしまい、日常生活に支障をきたすこととなりました。3月の雨はほんとうに危険なものです。
危険と言えば新型コロナウイルス。国内での感染が拡大し、海外でもイタリアを中心にヨーロッパでの感染拡大が深刻な事態になっています。経済においても世界同時株安となり、リーマンショック以来ともそれ以上ともいわれています。世界経済が滞ると予測し原油価格も下がっています。日本経済への影響を考え政府がどのような政策を打つのかで、今後の日本経済の行方が変わってくるような気がします。かなり大胆な手を打たないと、のちのち響いてくるでしょう。
まずはこの新型コロナウイルスの感染が一日も早く収束に向かうことを願うばかりです。そして、ウイルスに感染しないために我々に何ができるのか、どうするのかを一人一人が考え、家族でも話し合っていただきたいと思います。